”Chikirinの日記”(@InsideCHIKIRIN)から学ぶ「多様性を受け入れて自分らしく生きる」こと


たくさんの人が集まる組織の中では、「多様な価値観」を持つ人間が存在しているはずなのに、会社組織は人々に「会社の価値観」を押しつける。「多様な価値観」を受け入れようとはせず、むしろ雇用や出世、つまり「お金」をちらつかせて押さえつけようとする。

そんな組織の中で働く僕らは価値観は一緒の「フリ」をしているだけなので、何かを決定するときは個人の「多様な価値観」がぶつかり合う。それでもなんとか前に進んでいかなきゃいけないから、「話し合い」が必要なんだと思ってた。けど、

Chikirinの日記(@InsideCHIKIRIN)
「話し合って決める」という幻想

を読んで、スゴく納得。
以下、一部を引用
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世の中のすべての人の意見が「一致する」などということは起こりえません。いくら話し合い、議論しても、結果としてみんなの意見が一致した、などということは、ほぼないんです。
起こりうるのは「一部の人に、自分の意見を放棄させる」ということだけです。話し合って合意に達したように見える状況を思い浮かべて下さい。
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確かに。
今まで見てきた会議ではぶつかり合った挙げ句、強い人の意見や多かった意見に決まるときは、他の人が意見を放棄して決まっている。
そしてぶつかり合わなくても、「結局自分が思ったことはこの場の意見に一致しないだろう」とか、「あいつらが決めたことはあいつらが責任を持ってやるんだから黙っていよう」という感じの人も見てるとたくさんいる。
そういう人達って意見がないとか、思いがないと思ってたけど、ある意味「無駄なエネルギーを使わない」ウマい生き方なのかもしれない。
だけど、この手の人達は
(以下、ちきりんさんのブログを引用)
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ただし、知識と思考は違います。知識は、どちらかが完全に思い違いをしている可能性があるので、正しい知識が目の前に運ばれれば、双方の意見は一致するでしょう。
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というような「正しい知識」のすれ違いを合わせる、という議論にも参加しないんだけど。


でも面白いな。みんなどんなタイプの人なのかってこの観点で観察してみると少し分かるかも。


ちょっと前に、労働組合の執行部をやっていたことがあったのだが、その時よく思っていたことをちきりんさんの記事で思い出した。
やっぱり多様な考え方が存在して、人それぞれ自らの考えをぶつけてくる。(労働組合は皆さんから「組合費」をもらって運営しているから、会社と違って強気に言えるんだろう)
始めたばっかりのときは
「すべての人の意見を同じにするにはどうしたらいいんだろう?一緒になればいいな〜」
とか思ってたな。だけど、経験を積むにつれて「人の価値観をぴったり合わせるなんて無理なんだろうな」と。そりゃそうだよな。みんなの価値観を同じにする方法があれば、世の中今頃もっとハッピーになってるだろう。


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「話し合って決める」というのは、お花畑的幻想です。「話し合えば、相手も自分の意見と同じになるはず」などと思うのは、傲慢です。
話し合って決まるのは、「今回はどっちが意見を放棄しましょうか?」ということだけなのだから、順番に譲り合ってもいいし、多数決で決めてもいい。決める人が責任を負う、ということでもいいと思います。
フェアな議論とか言われているものは、「どっちかだけが諦めるのは不公平なので、双方の諦める量を同じにしよう」というルールに過ぎません。双方が半分ずつ諦めて「足して二で割る」とか、双方が全部諦めて、第三者の意見を採用する、というのがその事例です。
「話し合って決める」という幻想を押しつけることは、「多様性の否定」につながります。「ひとつの意見だけが正しく、後は間違っている」と考えるのは恐ろしいことです。

みんな、自分の好き勝手なことを言っていればいいんです。
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そう。コレが一番大事なんだと思う。
多様性を否定してはいけない。
僕らは子供のころから「常識」というわけのわからんものをすり込まれてきた。
こういうことが良いことで、こういうことが悪いこと。みたいな。
子供のころにすり込まれたことって、なかなか心の中から消えないよな。
で、その大勢が信じている「常識」が多様性の否定につながっている。

まずは、自分が今「常識」だと思っていることは本当に自分が「常識」だと感じたことなの?
何も考えずにただ皆が「常識」だと言っていることじゃないの?ってことを考える。
その上で、自分が思っていることや考えを自ら否定せず、「オレの常識」を作り出して生きていく。
どんどん自分を出していけばいいのだ。そして多様性を受け入れて生きていくのだ。
自由はきっとそこにあるはず。

最近読んだ本の中にもその重要性が書かれている。
ジョン・キムさん「媚びない人生」



ブログにも読書メモとして書いたので、よかったら読んでね。






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