親父が教えてくれた、親としての「決意」

(なんかいじくってたらウトウトしながら間違って消してしまったため再投稿です...)

オレが小学校1,2年の頃の話。
家族でバス旅行に行ったとき、車に酔いやすい体質のオレは峠道で案の定の展開。
バス独特の臭いも嫌いで、外の空気を吸いたいけど窓を開けると他の人に迷惑がかかる。
バス旅行なんてくるんじゃなかった。なんて思ったりもした。
そんなとき、「バスを降りて歩いて行こう」と親父が言った。詳細は覚えていないけど、本当にバスを止めて一緒に山道を歩いた記憶だけはある。
どれだけ歩いたか、そのあとどうなったか、まるで覚えていない。
だけどそのとき、外の新鮮な空気を吸って生き返ったことだけは鮮明に覚えている。

今、オレは嫁さん1人(当たり前か)と3人の子供(兄,弟,妹)と一緒に暮らしている。
子供達は体があまり強い方ではなく、よく風邪を引いて家族内に拡散して大惨事になる。

子育ては、正直言ってかなりしんどい。

誰かが言っていた。「子供を育てるということは、自分の人生を分け与えるということ」
まったく、その通りだと思う。自分のやりたいことはできないし、買いたいものは我慢して、休みは子供のためにあるようなもの。
自由に生きている周りの友達を見ていると無性にうらやましくなる時がある。
「自分の思うように生きれていいなあ」「オレだってホントはもっとやれるのに」って。

オレはわがままで、世の中にはオレなんかよりももっと苦しい中で一生懸命生きている人達もたくさんいるんだと思う。だけどそんな実感してもいないことを想像して「いや、もっと頑張んなきゃダメだ!」なんて簡単に気持ちを切り替えられるほどできた人間じゃない。
(これは子供に言って聞かせるときも同じだな。もっと苦しい人頑張ってる人なんて想像させてもモチベーションにはあまり変わらないんだろう。)

そんなネガティブシンキングをしてしまうとき、、、
オレはよく冒頭に書いた「親父のこと」を思い出す。
あのとき親父は自然に、当たり前のことのようにそうしてくれた気がする。
余計なことは何も考えずに。ただオレが苦しんでいたから。

今、人の親になってはじめてわかる。愛情ってすげえなって。親ってすげえなって。


なんでかわからないけどずっと心に残っているシーン。
自分のことばっかり考えている子供のオレには、まだまだ全然親として足りないことを教えてくれた。
今のオレが生きていく上で、大切にしなきゃならないことが詰まっているシーン。

今度は、オレが親として子供達に伝えなければ。
未来の子供達にまた出会ってアドバイスができるように。

オレの親父のように、オレも愛情に溢れたイイ親父になる。


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