子供と考えた「尖閣諸島」問題について


領土問題。たくさんの人を巻き込み、傷つけ合い、国と国が争っている。

尖閣諸島のために中国でデモが起き、日本企業が囲まれ攻撃されているニュースを観て、長男に「何で中国の人は日本のお店を壊しているのか?」と聞かれた。

何にも知らないと説明できないから調べてみた。
日本側の情報だから主観的になってしまうと思うけど、、、
尖閣諸島は日清戦争中の1895年に日本領に編入された。慎重に調査して誰の領土でもないということを確認して編入したということ。だけど海洋調査で、でっかい油田が埋蔵されてる可能性が出てきた1971年から、中国と台湾が領有権を主張しはじめたらしい。
(詳しくはWikipedia 尖閣諸島問題)

これを読めば、日本人は「何で中国人はあとから言い始めて横取りしようとしているくせに日本人まで攻撃しようとしてるんだ!?」って思うだろう。実際オレも思った。

オレには分からない「お国の事情」っていうのがたくさん入り混じって、簡単には片付けられないことがあるんだろうと思う。今、先頭に立って解決するために事に当たらなきゃならない両国の政府の人達は本当に大変だと思う。


でもさ、もうそういうのどうでもいいよね。

オレたちは「誰か」にとって都合のいいように感じるように情報を見せられている気がする。

良く考えてみる。

オレが出会った中国人、一人一人は良い人達ばかり。笑顔で、気さくで、一生懸命。
もちろんそれも一部の人かもしれない。
だけど、今回のようなことがあると、「国と国」っていう大きな枠で考えてしまいがち。
「中国人は!」「日本人は!」って始まる。
それって間違ってる。本当に狭くて、小さくて、悲しくて、くだらなくて。

長男には、世界地図の国境線を見せて「この線の位置をどうするかで、ケンカしてる。こういう悲しい争いを生んでるんだ。でも中国人一人一人がどんな人かは実際に会ってみないと分からないよ。こんなことで中国人を嫌いになっちゃダメだ。」って教えた。

ああ、コトバにすると本当に悲しいな。

結局はモノの取り合い。子供のケンカと一緒。
それが大勢の人への負の感情へ変化してしまう、やってはならないケンカ。

このケンカはずーっと続くのだろう。戦争しなきゃ終わらないんだろう。今はそう思う。

昔読んだ金城一紀さんの「GO」で主人公が言っていた台詞を思い出した。
「国境線なんかオレが消してやるよ」
今のオレにそんな情熱は持てないけど。
疑問を持ち続けて思いを深めていきたい。

   
映画も面白かった。
あの頃の窪塚洋介かっこよかった。
今はどうしているのか?


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