「逃れゆく感覚」をメモ。別れの涙はその人の存在の大きさを示すもの。


昨日、尊敬する先輩が1人、会社を退職した。


photo credit: -RejiK via photopin cc




その人は仕事をする上での明確な目的を持っていて、ブレないし、ストイックだけど、ちょっとエロくて、酒好きな、人間的にも社会人的にも尊敬できる?人だ。(笑)


私も仕事で困ったときにはよく相談に乗ってもらった。
小さな相談でも、彼の得意分野では常に的確なアドバイスをくれたし、大きな話で思い悩んでいるときでも、前向きな気持ちになれる言葉をくれた。


最低でも、買ってくれたお客さんに迷惑を掛けるのだけはやめよう。


って、当たり前のことかもしれないんだけど、組織の中にいると感覚が麻痺することもある。
ある意味、行動の指針とも言うべき言葉を魂を込めて伝えてくれたことが今でも心に残っている。



彼とは、ある時衝突して言い合いをしたこともある。
その時は自分にも強い思いがあって、正直、彼の考えが気にくわなかったし、腹が立った。その時の彼の気持ちは正確には分からないけど、きっと彼も強い思いがあったからぶつかったのだと思う。

それでも彼は、その部分は完全に切り離して、生意気な私と接してくれた。
そのおかげで私もその件をあまり気にせず、これまで付き合うことができた。




お別れのあいさつのとき、思わず泣いてしまった。
その時まで、そんなつもりも気持ちも全くなかったのに。


別れの時に溢れた涙は、自分の中にあったその人の存在の大きさなのだと私は思う。

その人の存在が溢れて涙になるのだ。


彼の存在は、私の中ではとても大きいものだった。
素直に、純粋に、彼の門出を応援できる気持ちで最後に向かい合えたことは、とても嬉しく幸せだった。




出会いも別れも、その1つ1つが運命的で、とても美しく、とても尊い。


今回の別れは、自分を見つめ直し、周りの人との関係を見つめ直すキッカケを与えてくれた。


彼の輝かしい未来を、心から願う。



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