「言ったやつがやればいい」と思っていては価値あるものは生まれないぜ!


私は労働組合の執行部を3年間やりました。


組合の役割の1つは、組合員の話を良く聞き、現状の問題点を捉えて会社を変えていくための行動を起こすことだと、3年間思って行動したつもりです。


ムダなこともたくさんやりましたが、それと同じくらい得ることもたくさんありました。


この経験の中で感じたことを書き留めたいと思います。




photo credit: Mustafa Khayat via photopin cc





「そういう立場」でするコミュニケーションというのは、普通のコミュニケーションとはちょっと違います。異様な雰囲気の中でのコミュニケーションというかなんというか。


話をする皆さんは、大雑把に言えば「こいつらが何かやってくれるのは当たり前だ!」的な感じの人が多いです。


そんな中にいると、「そんなに言うなら、思いがあるなら、自分でやればいい!」と思うことが何度も何度もありました。


でもそれって、今になってよく考えると「被害者的意識」だったのかな?と思います。


だって、目的は「みんなの思いを聞いて、問題を捉えて会社を変えるための行動を起こすこと」だと思っていたのですから、皆の話を冷静に聞いて、受け止めて、整理して、行動に移せばいいのです。



ではなぜ「言うやつがやればいい」なんて思ったのか?


きっと、それについて心の底から「やりたい!」と思っているのではないから。


社会的にも組織的にも、どんな素晴らしいことをやっていたと思っていても、ほんのわずかな被害者意識がそんな思いを抱かせるのです。


そう思ってしまったら、それはただ誰かに評価されたいだけのつまらないものに変わってしまう。



なんとかしたい、良くしたいって思っていれば、真摯に意見を受け止めて行動に変えていけたはず.....


つまり、本当にやりたいことであれば、態度や取り組む姿勢がまったく違うだろう、ということですよね。


貪欲な姿勢で取り組めるような、すべてを受け止められる態度を持てるような、「本当にやりたいこと」を早く見つけたいものです。


それこそ自分にとっても、社会にとっても、本当に価値のあるものになるのではないでしょうか?

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