あなたは十分頑張っている。手を抜いていいのではないか。

ずいぶん前の話題だが、ワタミ会長について。
オレには避けて通れない道なので。


ワタミ会長は教育に興味があったようで、当時経営状況が瀕死状態だったオレの母校「郁文館学園」を買い取った。オレはそれぐらいから少し興味を持ち始め、彼の著書「キミはなぜ働くか」を読んで「この人はすごいなあ」と共感した。
それからは彼のブログを読んだり、TVに出ていると見たりして、彼の理念や仕事への向き合い方にさらに共感するようになった。


真相はオレには分からない。分からないけど、ワタミで働いていた社員が亡くなってしまったというニュースを見た。そしてその後のツイッターでの発言も。
何度も言うが、真相は分からない。
だけど悲しい出来事が起きてしまったのは紛れもない事実。
ショックだった。


佐藤茜さん(@AkaneSato)のツイートから以下の記事を見つけ、読んだ。
「頑張らなければいけない」空気に、人が組織で取り囲まれる怖さ-渡辺美樹氏、木村剛氏を観察した私の経験から(石井孝明氏)http://agora-web.jp/archives/1440415.html


複雑な問題だと思う。
ワタミ会長の理念は素晴らしいと今でも思っている。幼稚な言い方だけど、人としても「悪い」人ではないとオレは思う。
でも、こうも思う。
1人でも、たった1人でもこんな悲しい出来事に巻き込まれてしまうくらいなら、どんなに素晴らしい理念があって、どんなに多くの人から感謝されようとも、そんな会社は無かった方がよかったと。


ワタミはもう立ち止まることも無くなってしまうこともできない。
たくさんの人や思いを背中に乗せて走っているから。
そんな悲しい出来事も全部背負って走り続ける。


世の中には完璧な人などいない。どんな事が起きても、ただひたすら起きてしまった事を素直に受け止め、何度も何度も反省し自分を見つめ、正しながら進み続けるしかない。


今回の出来事について、彼がどう受け止めているのかは分からない。これからどう進んでいくのか、しかと見届けたい。


〜記事文末抜粋〜
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理想を掲げ、人々が熱心に働く組織や会社、それを社員に訴える経営者がいてもいいと思う。
しかし、それに同調しない人々がいてもいい、余裕のある社会、会社はできないだろうか。
そして、もし苦しんでいる方がいれば言いたい。

「あなたは十分頑張っている。手を抜いていいのではないか」と。

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残された家族や友人のことを考えると本当に胸が痛くなる。
本当の痛みはオレが感じるこんなものではない。絶対。


記事文末にある通りだ。正論は分かる。熱い思い、オレも好きだ。
でも、苦しんでいる人は必ずいる。価値観を押し付けてはいけない。


苦しんでいる人を見つけ、少しでも力になること。
絶対に見逃してはいけない。
心に刻み、生きていこう。

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