「ぶれない」ことは「変化しつづける」こと


3年くらい前の不景気のときに、独立しようと考えて「なんかやるか〜」って感じで独立起業支援雑誌アントレを購入した。

そこに載っていた編集長(お名前を忘れました。申し訳ありません。)のかきものに心を震わせ、影響を受け、ノートに書き留めた。
記録すると同時に皆さんにも共有したいと思い、書くことにする。

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赤道上空約3万6000km。秒速約3km。宇宙空間を猛然と飛行し続ける物体がある。
静止気象衛星「ひまわり」。
一見、静止しているように見えるその姿は、自転速度と同期することではじめて得られる。

推定樹齢3000年。屋久島縄文杉。
大地に根を深く下ろし、地球の球心を貫き、光天に神々しく真っすぐに向かう体軸。
しかしその樹体は、季節や日周変化を取り込み、ねじれと反りによる宇宙的共振を体現している。

静かなることは動じること。
軸があることはゆらぐこと。

こうして見てみると、
「あの人の言動は、どんな時でもぶれない」
「あの人の芸は、いつも進化している」
という言葉も、俄然、深い意味を帯びてくる。

「収入」か「やりがい」か?
「安定」か「変化」か?
こうした2項対立を高いところで超えていくことこそ、地球と同期した「ひまわり」が
遠方から指し示し、季節と共振した「縄文杉」が悠久の時を超え体現したぶれない
あり方の実相だろう。

「信心のさだまる時、往生またさだまるなり」
と言ったのは親鸞聖人。
より確かなものに出会い、心定まる時、自分を尽くし、生き切ることも定まる。

貧すれば鈍しない。
我執にとらわれない。
確かなものに心を定める。

それこそ、
変化と共生しながらも、けっしてぶれない
アントレプレナーシップである。

自己を主体とした”ぶれない”から
世界と融解する”ぶれない”へ。
その無常を観得した時、
変化は、普遍となる。
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「安定する」ということは「変化しつづける」こと。
「変化しつづける」ことは「行動しつづける」ということ。

逃げるのはもうやめだ。行動しよう。

2012年8月号
また買ってみようかな...
心震える新しい出会いがあるかも...


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